サイケデリック体験を「神託」や「啓示」と誤解しないために
――統合・現代シャーマン・サイケデリック・ヒーラーたちの妄想への警告――
サイケデリック体験の最中に見たり、感じたりするものは、あくまで体験者自身の内面から立ち上がる幻想、妄想です。
それは深層心理にある記憶、恐れ、願望、期待、信念といったものが、意識の変容状態の中で映像や感覚として表出しているに過ぎません。
あなたや、あなたの周囲の人々だけが、特別に神や宇宙から選ばれて体験しているわけではありません。
サイケデリック体験は、費用と時間、そして環境さえ整えば、誰にでも起こり得る現象です。
そこに「特別な神託」や「選ばれた者への啓示」が含まれているという事実は存在しません。
この点を誤解したまま体験を解釈すると、自己判断の誤りや、極めて危険な行動につながる恐れがあります。
サイケデリック体験を、安易に「神や宇宙の意志」と結びつけることには、強く警鐘を鳴らさなければなりません。
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「統合」とは、他者に委ねるものではない
近年、「統合セッション」や「インテグレーション」と称し、体験後の解釈や意味づけを他者が行う行為が横行しています。
しかし、サイケデリック体験の統合とは、本来、他者に委ねるものではありません。
体験をどう理解し、どう生き方に反映させるかは、
自ら内省し、考え、時間をかけて咀嚼していく以外に方法はないのです。
哲学者・池田晶子は、
神とは他者によって証明される対象ではなく、自分自身で考えることによって出会われるものだと述べています。
さらに彼女は、
「語るとは、騙ることである」とも指摘しています。
この言葉は、サイケデリック体験を他人が「解釈して与える」行為の危うさを、鋭く突いています。
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古来のサイケデリック医薬と「現代シャーマン」の虚構
古来より伝わるサイケデリック医薬の世界において、
現在流布しているような「統合セッション」や「認定ファシリテーター」などの概念は存在しません。
また、真のシャーマンは、
自らを「神の使い」「選ばれた者」と称することはなく、
そもそも自分自身を「シャーマン」と名乗ることすらありません。
それにもかかわらず、現代では日本人の中にも、
「サイケデリック・ヒーラー」
「現代シャーマン」
「メディスンマン(ウーマン)」
「サイケデリック・ファシリテーター」
などを自称する者たちが存在します。
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神聖な医薬は、洗脳の道具ではない
本来、神聖な医薬とは、人々を救うために地球から与えられた贈り物です。
それは、自己の欲望や支配欲のために、他者を洗脳する道具では決してありません。
しかし、自称シャーマンたちは、
情報に乏しい人々、精神的・肉体的に弱っている人々を標的にし、
虚偽の情報を流し、恐怖を与え、バイアスをかけ、
依存させることで利益を得ています。
彼らにとって、日本やタイ、インドネシアなど、
違法性の高い地域でサイケデリック体験を求める日本人は、
「迷える子羊」であり、単なる情報弱者にすぎません。
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違法サイケデリック・リトリートの正体
違法地域で行われる、責任の所在が不明確なサイケデリック・リトリートや
いわゆる「統合セッション」は、
利益を得るための手段であり、参加者は洗脳の対象です。
自我と金銭欲のために、
平然と嘘の情報を流す者たちから得られる体験に、
本質的な価値は存在しません。
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最後に
サイケデリック体験は、扱い方を誤れば、人を救うどころか、
人を破壊する引き金にもなり得ます。
「神」「宇宙」「選ばれた存在」という甘美な言葉に思考を委ねるのではなく、
考えることを放棄しないこと。
それこそが、もっとも重要な統合であることを、強く伝えておきます。